チーム経営
「チーム経営」とは?
今野製作所は、「チーム経営」を追求しています。
経営層においては営業、技術、製造、業務の執行責任者が、それぞれの視点を持ち寄り、緊密なコミュニケーションにより課題解決にあたります。議論から得られる気づきも大切にします。なぜなら、今日の経営環境はあまりも変化が大きく、誰にとっても事前の想定が困難です。ひとりのリーダーの限られた視野・経験・知見だけに頼るより、協力し合い、知恵とエネルギーを結集することがイノベーションにつながる。そう考えるからです。
職場における働き方もチーム重視です。すべての業務課題はひとりではなく、2人以上のチームで担当します。目標を共有し、実施方法をディスカッションし、役割と責任を明確にしながら、ともに行動する。まずはやってみて、行動の結果を話し合い、軌道修正しながら進みます。成功も失敗もチームで経験し、学習をしていく。誰かの役に立つ、貢献する喜びこそが、個人の人生をも豊かにし、成長させると考えています。リーマンショック、東日本大震災…。幾多の危機も、チームだからこそ乗り越え、結束力を高める機会にできたという自信が、私たちの強みです。
経営推進チーム
社長と、3名の本部長による計4名が「経営推進チーム」です。
ものづくり担当、営業・マーケティング担当、業務プロセス担当の3名の本部長は、主に3つの役割を担っています。
社長が示す経営理念、中長期ビジョン、基本戦略を具体化して実行していくために、「経営推進チーム」がいつも話し合い、課題を明確化し、実行すべきことを決めていきます。すべての社員がもてる強みを発揮できるよう、人と向き合います。また、自社に足りない技術、能力を補完するために、外部の専門家、コンサルタント等とも積極的に協働して、組織としての学習を促進するのも経営推進チームの役割です。
業務課題別チーム
今野製作所では、新しいビジネスの構築、新製品・新技術の開発、海外市場開拓、業務プロセス革新による生産性向上など、さまざまな重要課題に対して、3〜5名の少人数のチームを編成して業務推進をしています。チームは営業、技術、製造、業務など各部署から横断的に招集されます。課題によっては外部の専門家にもチームに加わってもらいます。
今野製作所には、新製品開発を担当する「商品企画部」「開発部」といった単独の組織はありません。営業企画担当、海外営業担当、設計担当、製造担当から選出された中堅社員がチームを組みます。外部のプロダクトデザイナーにチームに参加してもらうこともあります。課題に応じて、ミニプロジェクト的に、必要なメンバーが集まって課題解決にあたります。
東京、福島、大阪の社員が、「一緒に働く」ために、今野製作所では「業務プロセスの見える化」と「IT活用による情報共有」を積極的に推進しています。NPO法人バリューチェープロセス協議会(渡辺和宣理事長)が普及推進している「ビジネスプロセス参照モデル」と改革手法を用いて、業務のよい流れをつくり、それぞれの担当者が何をやるべきで、どのように全体につながっていくかがわかる仕組みを、社員全員の力で構築し、維持・改善しています。